取締役就任のお知らせ

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、技術グループ 試験技術チームの桜井義明が弊社取締役に就任しましたことをお知らせいたします。

桜井取締役より

2013年4月にアステックスに入社し、来年の4月で10年を迎えます。
入社した頃は、アステックスの知名度は全くなく、負荷試験についてもごく一部の方々に認知されている程度でした。
今思えば、当時は負荷試験の黎明期であったと思います。
皆で必死に営業し、案件を獲得するために走り回っていたことが昨日のことのように思い出されます。
負荷装置を一から開発・設計を進める中、なかなか思うようにいかなかったりと辛いことばかりが続いていた時期ではありますが、それでも全員で解決策を模索し、励まし合いながら前だけを見て歩みを進めてまいりました。
そんな時、某電力会社から非常用の更に非常電源用向けとして、マグニチュード7.5の地震に耐えられる負荷装置を作ってほしいとのご依頼がありました。
初めての高度なご要望に応えるため、苦戦しながらも何とかその課題をクリアすると、今度は更に高度な装置をご要望され、途中、様々な課題と向き合い、まさにいつ終わるかわからない苦闘の連続でした。
あと一歩というところで上手くいかなかったりと肩を落として会社に戻り、その都度残念な報告をすると、
「お疲れさま!」
「また次頑張ろう!!」
と帰ってくるまで待っていてくれた上司に激励してもらい、涙を流しながらも頑張ってやり遂げ、ようやく完成しお客様へ納品することができました。
気が付くと、納品するまでに1年半近くの年月が経っていました。
あの厳しい電力会社の審査をクリアし成功したということが業界でも話題になり、その後は、72時間連続運転をやってほしい、1週間連続運転をやってほしいというご依頼が舞い込み、どちらも見事にクリアできるまでになりました。
あの時に諦めなかったこと、皆で力を合わせて取り組み、乗り越えてきたことは、自分の中で今後、「何があっても負けない!」という自信の根幹になっており、アステックスの負荷試験事業の財産となったことと自負しております。
当時一緒に困難を乗り越えたメンバーや今のスタッフと共に、当時諦めずに何度もチャレンジし、全員の力を結集して乗り越えたということを原点として、アステックスをもっともっと発展させ、「日本のライフラインを守る!」という事業使命を実現していきたいと思っております。
そして、あの時自分を何度も何度もどん底から救ってくれた仲間のように、今度は自分が困っている人、苦しんでいる人に寄り添い、光を当てられる人になりたいと思います。
これを自分の使命とし、これからも更に精進していく所存ですので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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