特許を取得しました
この度、弊社が出願しておりました「温泉蒸気発電・製湯システム及び温泉蒸気発電・製湯装置」について、特許申請が受理され、以下のとおり特許を取得したことをお知らせ致します。
特許番号:特許第6987366号
特許登録日:令和3年12月3日
発明の名称:温泉蒸気発電・製湯システム及び温泉蒸気発電・製湯装置
特許権者:株式会社アステックス
◆背景
ー世界的な気候温暖化を抑えるためにー
CO2の排出量増加により世界的な温暖化が進み、各地で異常気象による被害が発生している中、人類の生活に必要不可欠な電力をCO2の排出を抑えつつ確保する必要性が日に日に高まっています。
経済的に効率の良い火力発電はCO2排出量が多いだけでなく、資源枯渇問題も取りざたされており、一刻も早い脱却が必要です。
火力発電の代替方式として、太陽光・原子力・風力・地熱など様々なエネルギーを活用する取り組みが各地で実施されています。
その中で、小規模ベース電源となりうる地熱を活用した発電装置に注目し、開発を進めています。
ー地熱発電普及の問題点解決の方向性ー
地熱大国である我が国において、古来から地熱エネルギーは温泉として広く利用され多くの温泉観光地が発達しています。温泉を観光資源として成り立っている地域において、大規模な地熱発電所の建設は、泉源への影響を懸念する地域の温泉組合や住民から強い反対にあったり、環境アセスメントの問題から難航するケースが多く、新規建設には膨大な時間とコストが発生してしまいます。
そこで我々は既に宿泊施設や家庭に掘られている温泉井に注目し、この温泉排熱をエネルギーとして活用できないかの検討をし、実現に向けて活動しています。
◆ 温泉蒸気発電・製湯システム及び温泉蒸気発電・製湯装置の概要
地上に噴出する温泉蒸気の熱を利用した発電システムで、24時間、常時発電が可能なシステムです。
地熱発電と異なり出力は微弱ですが、環境を保護すると共に、脱炭素化に貢献できる未来につながる発電システムとなります。
今後、さらなる研究を展開し、実用化に向けて尽力してまいります。