地震が発生すると停電が起こるのは何故?

今月13日に福島県、宮城県で震度6強を記録した地震の影響で、関東から東北地方の広範囲で停電が発生しました。
この度被害にあわれた皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

地震が発生すると、停電が起こるのは、何故でしょうか。
東京電力のサイト(停電復旧のしくみと停電理由)では、「地震の影響」として、「地震が発生し、地面の液状化や家屋倒壊等の影響で電柱や電線、また、地中に埋設しているケーブルが損傷すると、停電が発生します」とされています。
下図は、発電所から各家庭、工場などへの送電網をイメージ化したものですが、停電が発生するのは発電所の停止、送電網の遮断、変電所の停止などが想定できます。
ちなみに、発電所側に近い箇所で停電が発生するほど、広域に被害が発生することとなります。

出典:電気事業連合会ホームページ

今回の13日の地震では、地震を検知した火力発電所が10基以上停止したことが報道されました

発電所の安全設備として、電力需要が供給を上回ると周波数が低下し、発電所側のタービンの共振現象を起こして壊れる可能性があるため、安全装置が働き自動的に停電するしくみとなっているとのことです。

今回は幸いにも発電所、送電網、変電所等に被害がなく、短時間で復旧できたのですが、想定外の被害が発生すれば、復旧に時間を要するようです。

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