停電で断水するのは何故?

2月13日に福島県、宮城県で震度6強を記録した今回の地震で、被害にあわれた皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

災害時に頻繁に報道される一つに、「断水」があります。
今回の地震によって断水も発生していますが、停電によって断水してしまう理由について考えてみます。

水道は、下図のように取水場、浄水場、給水場を経て配水管を通じて各家庭の水道へ給水されます。


出典:東京都水道局ホームページ

停電による断水でクローズアップされたのが、2019年9月の台風15号による千葉の大停電でした。このときは取水場や配水場、送水ポンプなどの電源が停止したことが主な原因でした。

取水場、浄水場、配水場などではポンプが多数設置されています。ポンプは電気によって動きますので、停電すると水の供給が途絶えることは当然です。
そのため、停電に備え非常用電源が配備されていますが、この時は非常用電源の故障や燃料不足による停止、そもそも非常用電源が設置されていなかったケースもあり、長時間の断水となってしまいました。

水道も電気によって賄われているため、非常用電源が機能しなければ、停電によって断水が発生することになります。

前の記事へ 次の記事へ