【役員インタビュー】Vol.1 常務取締役 桜井周治

   

役員インタビュー

    名  前:桜井 周治(さくらい しゅうじ)

    役  職:常務取締役 

    勤続年数:9年(2022年3月現在)

    出身地 :山口県

負荷試験事業に関わるまでの経緯を教えてください

当社が負荷試験事業に関わるきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災でした。
当時様々な報道がされていましたが、非常用発電機が動かず2次災害が発生している状況を聞き、何故こんなことが起きているのか?という疑問を持ったことが始まりでした。
非常用発電機は普段動かない設備であるため、「メンテナンスが必要」という認識が低かったことや、非常用発電機の性能確認方法である「負荷試験」が実施されていないことが、いざというときに非常用発電機が動かない原因との結論に至ったのです。
日本は古来より災害の多い国だということは、誰もが知っていることです。万一災害が発生したときに最も重要なのは「電気」を途絶えさせないことです。電気によって国民の生活や企業経営に欠かせない水の供給、通信、医療、流通などを支えています。私たちは負荷試験を通じてこれらのインフラを支えることを事業使命として、負荷試験事業に関わることを決めました。

負荷試験事業の魅力は何だと思いますか?

停電が起きたときの備えとして、非常用発電機は大きな支えとなります。非常用発電機は停電時に停止させられない重要な設備を守るために設置されています。
例えばITに関する通信基地局やデータセンター、水の供給に欠かせないポンプ場、公共交通網として鉄道や空港、高速道路にも非常用発電機が設置されています。
病院では患者様の生命を守るため、瞬時に電力を供給できるUPS(無停電電源装置)を備え、非常用発電機が電力を供給するまでの時間をカバーしています。
食品、飲料などは工場から物流センターを経由して各スーパー、コンビニなどに配送されますが、これらを支える受発注システム、物流システムも電気を必要とします。
自治体には防災無線が設置され、万一災害が発生した場合の情報収集・発信により住民の安全を守ることとなりますが、防災無線も電気がなければ機能しません。
こうしてみていくと、私たちの生活、経済活動を支えている電気を守ることがいかに重要か理解できると思います。
私達が行う負荷試験事業は、まさに「日本のライフラインを守る」ことであり、社会を支えるとても大切な事業だと言えます。

次に、アステックスの組織としての魅力を教えてください

負荷試験を行う上で大切なことは、「安心・安全」を伝えていくことだと思います。これは私達だけでなく、お客様と共に作り上げていくものです。それには安心・安全に対する認識を、社員を通じお客様と共有し、維持・発展させていくこと、「文化」として醸成されることが一番大切にすべきことだと考えます。
私たちは事業開始から9期目を迎えますが、常に安心・安全を意識し情報を共有、活用してきました。その底流にあるのは、私たちが日々行っている活動が社会に貢献する事業であるという自負だと思います。
当社の理念である「目標こそ未来を築く!」は、日々の地道な活動を通じ、偉大な目標へ小さな一歩であっても、着実に近づこうとする姿勢が大切であることを教えてくれています。
目標には、夢がある、希望がある、輝きがある・・・
社員一人一人が一体となって目標に向かう。明るく元気に、どんな困難も楽しく乗り越えていく。
お客様と共に、仲間と共に、偉大な目標を目指す姿勢がアステックスの魅力だと思います。

逆に、組織の課題は何ですか?

当社の事業使命は「日本のライフラインを守る」ことにあります。そのためには当社だけでなく非常用発電機を管理している企業、メンテナンスを行っている企業、所有者の方々と協力関係を構築しながら進めていくことが大切だと考えています。
負荷試験の重要性について、当社は事業開始当初より、セミナーや取材等で訴えてきましたが、徐々に社会に認識されつつあります。
しかし、徐々にではありますが拡大する市場ニーズにお応えできる体制には程遠いものがあります。当社だけでなく共通の認識を持っていただける方々と協力し合いながら、全国対応できるネットワークを構築していきたいと考えています。

アステックスの社員に求めるものは何ですか?

一人一人が輝く存在であること。松下幸之助翁の「人間には無限の可能性がある」とあります。自らの無限の可能性を信じ、偉大な目標に挑戦し続けることが、自らを輝かせてくれると考えます。その輝きが同僚、家族、友人、お客様へ伝播し、一人でも多くの人が幸せを感じられる一人一人になっていただければと願っています。

中小企業ではニュースルームを配信している会社はまだ少ないかと思いますが、どのような思いから行っているのでしょうか?

当社は事業開始当初の困難なときからお客様をはじめ、多くの方々から多大なご支援をいただき、社員一丸となって乗り越えてきました。当時ご支援いただいた方々には、本当に感謝しております。
ニュースルームは、こうしたご縁をいただいた皆様と「つながる」ために実施しています。
社員のご家族の皆様、ご縁をいただいた取引先の皆様、ご支援いただいている皆様など、数多くの方々に今の当社の様子、日々の活動、目指していることなどをご紹介することで、当社のことをより多く知っていただき、共感いただき、つながりをさらに強く大きくしていきたいとの想いです。

今後の目標やビジョンを教えてください

私たちが提供する負荷試験装置や負荷試験サービスは、お客様の非常電源設備が適切な性能を発揮できるかを確認するための環境を提供することにあるといえます。常にお客様のご要望を確認し、皆様の期待に沿える製品・サービスの提供に努めてまいります。

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